大正9年(1920年)創業当時の旧帯広製糖所を、米国ダイヤー社の原図面から復元した、縮尺70分の1の模型とゆかりの品々を展示しています。
十勝の足として愛されてきた十勝鉄道の発展についても、当時の写真と共に解説しています。
2階からも見ることができるステンドグラスには、十勝の田園風景が象徴的に描かれています。
同じく1階の映像展示室は50名収容可能で、てん菜に関するビデオが視聴できます。
ここでは「技術史」がテーマで、連続式滲出(しんしゅつ)塔第一号機の模型、官営の紋鼈(もんべつ)製糖所に設置されていた結晶缶の模型、日甜が開発したペーパーポットなどが展示されると共に、栽培および砂糖製造工程について学ぶことができます。
てん菜は捨てる部分のない素晴らしい農作物ですが、その副産物から生まれる有用な製品についてもご覧いただけます。
ここでは「歴史」をテーマとし、パネル類、各種資料、模型など歴史の立体的な理解を助ける工夫が凝らされています。
てん菜の試作から寒冷地作物として認められ、本格的に耕作が始まりビート糖業が開始されるまで、今日まで幾多もの困難を乗り越えて来た先人達の労苦を間近にご覧いただけます。特に昭和30年に寄贈された大型の工場模型は圧巻です。
昭和天皇をはじめとした皇族御巡覧の記念写真などを展示しています。
屋外には昭和天皇行幸の記念碑が鎮座しています。
大正以降使用されてきた根重測定器やポケットコンパスなどの機器類をご覧いただけるほか、てん菜に関する書物を閲覧いただけます。
2階東側には庭を見下ろせる休憩室があり、くつろぎの空間となっています。