K.H様・Y.H様のご来館を戴きました!

ご来館戴きましたご子息のY.H様

 

今年早く咲きました資料館周辺の桜は散りはじめを迎えたところですが、曇に覆われましたお天気の中、11時半頃にK.H様とご子息のY.H様のご来館を戴きました。

 

受付後、ご案内についてお尋ねしようとする前に、既にご案内の事をご存じだったのか、K.H様が「ご案内をして戴けると伺ったんですけど‥」とおっしゃったので、先のお客様へのご案内が10分程度残っていましたので、お二人様に「ご案内の前にDVD映像(15分間)はいかがですか?」とオススメしますと、「お願いします」とのご返事でした。

 

更に、ご滞在予定時間をお伺いしますと、ご子息のY.H様は「他に予定がないので、時間は大丈夫です‥」とお答えされたので、お時間をあまり気にせずにご案内をさせて戴くことにしました。

 

Y.H様を拝見しますと、登山者が使われるような大きなリュックサックを背負われましたので、「お荷物はこちらのテーブルを荷物置き場としてお使い戴けますよ」とお伝えしましたが、Y.H様は「いいえ、このまま背負います。大切なものなものが入っているので‥」とおっしゃいました。さて、Y.H様の大切なものとははたして?

 

帯広製糖所模型」では、操業当時と現在の帯広製糖所周辺が写った航空写真をご覧戴きながら、「旧帯広製糖所及びビート資料館周辺の社有地面積は55ha、現在まさかの順位に位置にする北海道日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールド北海道5haが11個分入る程の広大さです」、「当社ではこれらの広大な敷地でフレスポスズランプラザ等の商業施設を建設し、不動産を有効的に活用した事業も行っていますので、周辺施設名にはスズランが入っています」とご説明しました。

 

私鉄鉄道写真」では、十勝鉄道の愛称であるとてっぽの語源をご説明した後、「廃線跡地はとてっぽ通りという名前の遊歩道として利用され、十勝鉄道4号機関車とコハ23号客車が大事に保存されています‥」とお伝えし、近くにお寄りの際は「ボランティアの方々のお掃除によってピカピカに輝く2両の車両」をご覧戴きますようにおススメしました。

 

お二人様は、帯広駅周辺から歩いて当館にご足労されましたが、途中のルートではとてっぽ通りは通られなかったようでした。

 

ビート模型」では、お二人様共にビートを見たことないご様子でしたので、「ビートは別名サトウダイコンと言われ、ダイコンやカブの仲間のように思われますが、実はヒユ科に属したホウレンソウの仲間です」、「お砂糖の原料となるシュガービートは果物並みの糖分がありますが、エグミによって生では食べられるものではありません」とビートの生食としての難しさをお伝えしました。

 

更に、「ビートを植えた後の作物は連作障害を防ぐため、ビート以外の作物(豆,麦,イモ)になります。この四品目でローテーションを組んで畑を替えていくのが十勝の輪作です」、「四品目の中で、特にビートは地中深くに根を張り、後に植えた作物の生育が良くなるという副次的な効果もあるため、北海道畑作の輪作体系において欠かせない重要作物と言われています」と付け加えました。

 

ビートパルプ」では、「ビートから糖分を抜き取って絞った後の繊維分から飼料を製造しています」とペレットパルプをお見せすると、お二人様はお手に取られ、「黒糖みたいな甘い香りがする。かりんとうみたい‥」とおっしゃいましたが‥

 

私から、「しかし、かりんとうみたいには噛めないと思います、とても硬いので‥。牛は水に浸して約3倍に膨らんだものを食べています。もともと3倍あるものを圧縮していますのでとても硬いのです。甘い香りがするのは若干の糖液をふりかけているからです」とお伝えしました。

 

12種類のお砂糖」では、各お砂糖製品をご覧戴きながら、私から「大変失礼なご質問とは思いますがお砂糖の色は何色に見えますか?」とお尋ねすると、Y.H様は「白?、茶?」とお答えされましたが‥

 

実は、お砂糖の結晶は無色透明であり、光の乱反射によって白く見えるのです、雪やかき氷と同じです。もちろん、漂白剤は一切使っていませんし、そもそも、漂白する必要がないのです」とお伝えしました。

 

他に、光の乱反射によって白く見える実例として、「シロクマの体毛も無色透明で、構造がストロー状で中に空洞があることから、光が乱反射します。皮膚は真っ黒なので、毛が無いとクロクマなんですけどね‥」と付け加えました。

 

K.H様は茶色いお砂糖の「てんさい糖」を使われているそうで、「当社にも北海道オホーツク産ビート含蜜糖がございますよ。こちらが北海道まろやかてんさい糖です」とショーケース内の商品をお見せしますと、K.H様は「見たことないです‥」とご存じでないご様子でしたので、「実は、昨年8月の第78回ジャパンフードセレクションで最高評価となるグランプリを受賞し、多くのフードマイスターの方々からご評価戴いたんですよ」とご紹介させて戴きました。

北海道オホーツク産の北海道まろやかてんさい糖280g

(当社オンラインショップ等でお買い求めいただけます)

  

私から「ビート糖工場では最初に白いお砂糖ができ、てんさい糖(当社では北海道まろやかてんさい糖)のような茶色いお砂糖は白砂糖をとった残りの糖液からできます。これはお砂糖は熱を加えるほど色濃くなる特性(カラメル化)によります」、「この特性があるため、お砂糖の工場では結晶を回収しようとして糖液の加熱を繰り返していますので、糖液の着色との戦いを日々行っているのです」と付け加えました。

 

つまり、さとうきびからお砂糖をつくる工場の多くが粗糖(茶色い原糖)を精製して白砂糖をつくっていますが、ビート糖工場では全く逆の順番(白→茶)となりますとお伝えしましたところ、K.H様は「今まで茶色いお砂糖のほうが体に良く、茶色の砂糖を精製して白砂糖ができると思っていたのですごく意外でした」と非常に驚かれていました。

 

歴史展示室では、「エドウィン・ダンやクラーク博士等のお雇い外国人達の意見の相違‥」、「松方正義・正熊の親子二代にわたる挑戦‥」、「台湾(帝国製糖)と当社前身(北海道製糖)とのかかわり‥」、「帯広・清水に次ぐ製糖所が北見と由仁ではなく、磯分内と士別に建設された理由‥」、「昭和30年代以降のビート糖工場建設ラッシュ‥」等につきましてご説明しました。

 

帯広製糖所内部模型」では、帯広製糖所OBの方から寄贈して戴いた手造りの模型をご覧戴きながら、この模型に添付した工程進行番号の順番に沿って、製糖工程の流れを簡単にご説明しました。

 

更に、「この製糖工程の流れ(流送~洗浄~裁断~滲出~清浄~濃縮~結晶~分蜜~乾燥・冷却~包装)は100年以上変わっていません。これは当初の製糖技術がいかに確立されていたかを物語っています」と付け加えました。

 

約1時間半のご説明を終えました後、当館の「ブログ」へのご協力をお願いしましたところ、快諾して戴きました。誠に有難う御座います。

 

ブログ用の写真撮影では、K.H様が「私は写真はちょっと‥」とご遠慮されましたので、Y.H様だけビート模型の横にお並び戴き、私がカメラを構えてシャッターを押そうとしましたところ‥

 

すると突然、Y.H様はおもむろにリュックサックからご自身の望遠付きカメラを取り出され、横にあるビート模型にカメラを構えられて激写されはじめました。肌身離さずお持ちになられたバックの中身は望遠付きカメラだったんですね。

 

Y.H様の突然の振る舞いにあっけにとられた私を見て、Y.H様は「関西人ですから‥」とおっしゃいました。どうやら、Y.H様なりのご愛敬のようでした。

 

さて、気を取り直しまして、高性能の望遠カメラを首に下げられたY.H様を前にして、私の貧弱なコンパクトデジカメでの逆撮影となってしまって大変恐縮ではございましたが、再度、ビート模型の横にお並び戴いて、ハイ チーズ!

 

お伺いしますと、お二人様は帯広に度々ご訪問されて、季節を問わず自然公園内の小動物を望遠カメラで撮影されているようです。今日は朝からの撮影に勤しまれた後に当館に立ち寄られたとの事です。

 

私から、「どうしてビート資料館に?」とお尋ねすると、K.H様は「ネットでの口コミを見ましたので‥」との嬉しいご返事でした。非常に感謝!感謝!です。

 

最後に、「当館後のご予定は?」とお尋ねしましたところ、特にご予定は無いようでしたので、私から「お隣のマスヤパン麦音様が麦音ホースパーク馬と小麦の丘を今月中旬から営業していますよ。馬車BARでお馴染みのムサシコマ等の馬さん達を間近で見れます。もちろん、小動物ではないのですが‥」とオススメしますと、お二人様共に「この後、ぜひ行ってみます」とおっしゃいました。

 

本日はご来館して戴きまして、有難うございました。

つたないご説明にもかかわらず、耳を傾けて戴きまして、重ねて御礼いたします。

お二人様にとりまして充実した帯広旅行となりますことを願っています

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7月5日(日)

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