ご来館戴いたT.K様
本日の夕方から明日まで発達した低気圧の影響によって全道的に大荒れの予報となり、今にも雨が降りそうな曇り空であったお昼過ぎにT.K様のご来館を戴きました。
受付後、T.K様に「よろしければ、ご案内しますか?」とお尋ねすると、「いいんですか? ぜひお願いします」とのご返事で、滞在予定時間をお伺いすると、「お時間は全然大丈夫です」とおっしゃいましたので、DVD映像(15分間)をご視聴して戴いた後、お時間をあまり気にせずにご案内をさせて戴きました。
「帯広製糖所模型」では、「帯広製糖所を背景として黒煙を上げて走行している十勝鉄道の白黒写真」をAIによってカラー画像に変換した写真をお見せしながら、「線路の下には一面に広がっているものがありますが‥、実はこれらは全部ビートなんです‥」とご説明しました。
すると、T.K様は、「えっ、ビート?」と目を疑われたご様子だったので、「そうなんです。ただ、従来の白黒写真ではどうしてもビートが敷石のように見えてしまうので、AIでカラー画像に変換した写真をお見せしましたが、色調がややセピア調になってしまって、わかりにくさは変わらなかったみたいですね‥」とお伝えしました。
補足説明として、「ビートは貨車の荷台から線路下に降ろされます。そして、堆積されたビート山に流送水を当てますと、崩れ落ちたビートは水路に入り、水よりも軽いビートは水の流れに乗って製糖所まで送られます」と付け加えました。
「私鉄鉄道写真」では、当社の前身である「北海道製糖(株)」が国や行政に頼ることなく、自らの投資によって線路を敷いて鉄道を走らせて、貨物の輸送を行っていましたが、沿線住民の方々から「ぜひとも人も乗せてほしい」という強いご要望がありました。ご要望にお応えする形で「十勝鉄道(株)」を創設して旅客業務も行い、沿線地域の交通手段となって地域の発展にもお力添えをさせて戴いた事を説明しました。
「ビート模型」では、「ひょっとして実物?」と思うほどのリアルなビート模型と根部1ケからできるお砂糖量を示した各サンプル瓶をご覧戴きながら、「ビート根部の重量が1kg、お砂糖分が16~18%と仮定しますと、1ケでできるお砂糖量は160~180gとなります。つまり、ビート6~7ケあればご家庭用1kg袋のお砂糖ができる計算になります」とご説明しますと、T.K様はお砂糖をつくるのに非常に効率が良い作物であることに感心されていました。
更に、「ビート収穫時に切り取られる茎葉部は畑にすき込まれて緑肥となります。一方、根部からはお砂糖以外に、ビートパルプ、オリゴ糖製品、ベタイン(アミノ酸)、パン酵母(イースト)等も製造しており、ビートには捨てるところがありません‥」と強調しました。
「ビートパルプ」では、「ビートから糖分を抜き取って搾った繊維分から飼料を製造しています」とペレットパルプをお見せすると、T.K様は見本をお手に取られて、鼻に近づけられたりされて、「黒糖みたいな香りがして、かりんとうみたい」とのご感想をお持ちでしたので、「黒糖の様な香りがするのは若干の糖液をふりかけているからです。でも、かりんとうの様には噛めないと思います、とても硬いので…。水に浸しますと約3倍に膨らみまして、それを牛が食べています」とご説明しました。
当社では、ビートからの糖液を繰り返し結晶化した際の最終糖液である「糖蜜」を「クロマト工程」等で処理し、「糖液としての糖分回収」をするだけでなく、「オリゴ糖製品」や「ベタイン(アミノ酸)」を製造していることをお伝えしました
「オリゴ糖製品」では、「お砂糖等の糖類は通常、小腸までに分解・吸収されますが、オリゴ糖は酸に非常に強く、大腸に棲む善玉菌のビフィズス菌に直接届くことにより腸活されます。当社では結晶ラフィノース製品であるラフィノース100、液状製品である北海道ビートオリゴや北海道どさんこオリゴがあります」とご説明しますと、T.K様はご興味を持たれたご様子でした。
「12種類のお砂糖」では、「お砂糖の結晶は無色透明であり、光の乱反射によって白く見えるのです、雪やかき氷と同じです。もちろん、漂白剤は一切使っていませんし、そもそも、漂白する必要がないのです」とお伝えしました後、光の乱反射によって白く見える他の例として、「シロクマの毛は無色透明で、構造がストロー状であることから光が乱反射します。皮膚は真っ黒なんですけどね‥」と付け加えました。
「三温糖の語源」につきましてご説明しました後、「北海道のビート糖工場では最初に白いお砂糖ができ、茶色いお砂糖は白いお砂糖をとった残りの糖液からできます。これはお砂糖の加熱される程、着色するというカラメル化という特性によるものです。つまり、ビートが光合成によって一所懸命つくろうとしている自然物質に最も近いのは実は白いお砂糖なんです」ご説明しました。
歴史展示室の「帯広製糖所内部模型」では、帯広製糖所OBの方から寄贈して戴いた手造りの模型をご覧戴きながら、「模型は昭和30年に完成しましたが、帯広製糖所が能力増強等で改造したため、それに合わせて模型も昭和37年に改造されたようです」とご説明したところ、T.K様はあまりの精巧さに驚かれたご様子でした。模型に添付した工程進行番号順に沿って、製糖工程の流れを簡単にご説明しました。
ご説明後、当館の「ブログ」へのご協力をお願いしましたところ、快諾して戴きました。誠に有難う御座います。ビート模型の横に並んで戴いて、ハイ、チーズ!
お伺いしますと、T.K様は某イベントをご覧なられるために帯広入りされたようです。元々「農業」にご関心をお持ちだったことにより、当館をお立ち寄りされたとの事でした。(本当に感謝!感謝!です)
最後に、T.K様から、「北海道どさんこオリゴはどこで販売されているのですか? お土産に買って帰りたいので‥」とお尋ねされましたので、「誠に有難うございます。ビート資料館付近ではスズランボウル、スズラン企業ロードクラフトでお買い求め戴けます。当社オンラインショップでもご注文戴けます」とお答えしました。
北海道どさんこオリゴ850g
(当社オンラインショップ等でお買い求めいただけます)
T.K様は北海道どさんこオリゴにご興味を持たれたようなので、パンフレットをお渡ししました。数ある製品の中から当社製品をお選び戴き、誠に有難うございます。
本日はご来館して戴きまして、有難うございました。
つたない説明にもかかわらず、ご視聴戴きまして、重ねてお礼いたします。
ビートや砂糖についてご興味をお持ち戴けましたら、幸いでございます。
当社製品を御愛顧賜ります様、何卒、宜しくお願いいたします。
コメントをお書きください