ご来館戴いたH.T様(写真左側)とH.T様(写真右側)のご夫妻
朝からの小雨はすっかり上がり、雲の隙間から日差しが覗き始めた11時過ぎにH.T様ご夫妻のご来館を戴きました。
受付後、H.T様ご夫妻様に「よろしければ、ご案内しますか?」とお尋ねすると、「お願いします‥」とのご返事で、滞在予定時間をお伺いすると「時間は大丈夫です‥」とおっしゃったので、DVD映像(15分間)をご視聴された後、あまりお時間を気にせずにご案内をさせて戴きました。
「帯広製糖所の模型」では、まず、当社前身である北海道製糖株式会社は国や行政等に頼ることなく、民間会社が自ら線路を敷いて私鉄鉄道を走らせていた事をお伝えしました。
そして、操業当時の白黒写真(帯広製糖所を背景に黒煙を上げて走る十勝鉄道)をお見せしながら、「線路の下にはゴロゴロとしたものが一面に広がっていますが‥、実はこれらは全部ビートなんです‥」とお伝えすると、「えっ、これビート?‥」と目を丸くされたご夫妻に対して、「そうなんです。まず、貨車の荷台から線路下にビートを降ろします。そして、堆積されたビートに向けて流送水を当てますと、崩れ落ちて水路に入ったビートは水流に乗って製糖所まで送られます」とご説明しました。
「ビート模型」では、「ビート収穫時に切り取られる茎葉部は畑にすき込まれて緑肥となります。一方、根部からはお砂糖以外に、ビートパルプ、オリゴ糖製品、ベタイン(アミノ酸)、パン酵母(イースト)等も製造しており、ビートには捨てるところがありません‥」と強調しました。
「ビートパルプ」では、「ビートから糖分を抜き取って搾った繊維分から飼料を製造しています」とペレットパルプをお見せすると、ご夫妻は見本をお手に取られたり、鼻に近づけられたりされて、「甘い香りがして、かりんとうみたい」とのご感想をお持ちでした。実は「甘い香りがするのは若干の糖液をふりかけているからです。水に浸して膨らんだものを牛等が食べています‥」と付け加えました。
「パン酵母(イースト)」では、当社ではビートからの糖液を繰り返し結晶化した際の最終糖液である糖蜜等を用いてパン酵母(イースト)を製造しており、特に、ドライイーストは日本国内で唯一、製造・販売していることをお伝えしたところ、「えっ、そうなんですか‥」と非常に驚かれたご様子。更に、「実は北海道十勝産にこだわり抜いた製品もあります。十勝の清水町にある清水公園のエゾヤマザクラのさくらんぼから分離したとかち野酵母です、‥」とご説明し、ショーケース内にある同商品を示しました。
すると、奥様のH.T様から「まさにこれを探していたんです、とかち野酵母を‥。ホームベーカリーをやっているんですが、まさか、この商品がビートと関連があったとは‥」との想像以上のリアクションが‥。(そういえば、受付を終えた直後、奥様のH.T様が受付窓口付近に置いてあるとかち野酵母のパンフレットをすぐにお手にされていた事を思い出しました)
さっそく、奥様のH.T様が、「とかち野酵母はどこで販売していますか?」とお尋ねされたので、「当社オンラインショップあるいは店頭、例えばビート資料館付近ではスズランボウル受付前等でお買い求め戴けます」とお伝えしました。
とかち野酵母 インスタントドライイースト 分包タイプ5g×6袋
(当社オンラインショップ等でお買い求めいただけます)
2階の歴史展示室の「帯広製糖所内部模型」では、帯広製糖所OBの方から寄贈して戴いた手造りの模型をご覧戴きながら、「模型は昭和30年に一度完成しましたが、帯広製糖所が能力増強等で改造したため、それに合わせて模型の方も昭和37年に改造されたようです」とご説明したところ、ご夫妻共にあまりの精巧さに大変驚かれていました。模型に添付した工程進行番号の順番に沿って、製糖工程の流れを簡単にご説明しました。
奥様のH.T様から、「この内部模型はいつから展示されているのですか?」とご質問があり、「ビート資料館が開設された平成元年より展示しています。以前、北海道開道100年となる昭和43年に札幌市真駒内で開催された北海道博覧会で出品されたことがあります」とお答えしました。
ご説明の後、当館の「ブログ」へのご協力をお願いしたところ、快諾して戴きました。誠に有難う御座いました。
お伺いしますと、同じイニシャルのH.T様ご夫妻は道内にご在住され、一方、帯広畜産大学に通われているご息女はご夫妻から離れられて学生生活を送られており、ご夫妻は帯広を度々ご訪問されているようでした。今回は、「以前から気になっていた」という当館に初めてお越し戴きました。
最後に、奥様のH.T様から「説明を聞けて良かったです。説明によって展示物についてより詳しく知ることができました。面白かったです‥」とのご感想を言って戴きました。非常に有難いです。
本日はご来館して戴きまして、有難うございました。
つたないご説明にもかかわらず、耳を傾けて戴き、重ねてお礼申し上げます。
ご夫妻がビートやお砂糖についてのご認識を深められましたなら幸いでございます。
当社製品を御愛顧賜ります様、何卒、宜しくお願いいたします。
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