K.S様ご夫妻の再来館を戴きました!

ご来館戴いたK.S様(写真左側)とM.S様(写真右側)のご夫妻

 

朝から曇り空で、少しジメジメしていた本日の15時前に、K.S様ご夫妻の再来館を戴きました。

 

受付後、ご夫妻に「よろしければ、ご案内しますか?」とお尋ねすると、「お願いします‥」とのご返事で、滞在予定時間をお伺いすると、「他にも予定があるので、20分ぐらい‥」とおっしゃったので、いつもの長編のDVD映像(15分間)ではなく、2階の第二展示室のボタン式の短編映像(てん菜の起源,砂糖の製造工程,計6分間)をご視聴して戴いた後、時間厳守を目標とし、少々自重気味でご案内をさせて戴きました。

 

ビート模型」では、M.S様(写真右側)から「ビートは食べられますか?」とのご質問があり、「お砂糖の原料となるシュガービートは果物並みの糖分があって甘味はありますが、エグミ、即ちアクによって食べられるものではありません」とお答えしました。

 

すると、K.S様(写真左側)が「お砂糖にエグミやアクは入っていませんよね?」とご心配されたので、「安心してください、入ってませんよ。ビート糖工場では石灰やイオン交換樹脂等を用いて非糖分を除去して、自然物質であるお砂糖(ショ糖)を高純度で精製しているので、エグミ、アクは工程中で取り除かれます」とお答えしました。

 

12種類のお砂糖」では、「お砂糖の結晶の色は‥」三温糖の語源は」、「お砂糖の賞味期限は‥」等についてお伝えし、ご夫妻共にご納得されたようでした。

 

歴史展示室では、「国内2番目のビート糖工場となる札幌製糖株式会社だった赤レンガの建物は134年を経過した現在でも東区苗穂にある施設として現役で使われていますが、ご存じでしょうか?」とお尋ねすると、ご夫妻共に「‥‥‥」。実は「サッポロビール園です」とお伝えすると、K.S様は「そうだったのか‥、前に行ったことがあったのに‥」と大変驚かれていました。そうです、サッポロビール園の建物は最初はビート糖工場だったんです。

 

以上でご説明が終わり、この時点ではお約束時間の20分以内には何とか収まったと「ほっと‥」とひと安心したのも束の間、以降はK.S様からのご質問が続々と‥。

 

最初に、K.S様の「グラニュ糖と上白糖との工程の違いは?」のご質問に対し、「結晶化工程までは原理的に同じですが、お砂糖と蜜分をふり分ける分蜜工程の中でグラニュ糖には無い工程が上白糖にはあります。それはお砂糖を加水分解した糖液(ブドウ糖と果糖の混合液)をお砂糖の表面にふりかける工程です。これで上白糖はしっとりとした風合いになります」とお答えしました。

 

すると、K.S様から「上白糖には糖液をふりかける工程があるからですかね、グラニュ糖よりも甘く感じるのは‥」とご感想を述べられましたので、「上白糖は比較的細かいので元々舌に感じやすく、ふりかけた糖液によるしっとり感に加えて、糖液自体がお砂糖(ショ糖)より甘味が少し強いこともあり、すっきりとしたストレートな甘さのグラニュ糖より甘味が感じやすいと言われています‥」とお伝えしました。

 

更に、K.S様から「オリゴ糖製品はどの段階でつくられるのですか?」とのご質問がありましたので、「当社ではビートからの糖液を繰り返し結晶化した際の最終糖液である糖蜜クロマト工程で処理して幾つかの画分に分けます。そのうちのオリゴ糖が豊富な画分等を用いてオリゴ糖製品を製造しています。一方、お砂糖分が多い画分はお砂糖の製造工程に戻して回収しています」とお答えしました。

 

この様なK.S様の積極的なご質問にお答えした後、改めて時計を見ますとお約束の時間は完全に超過し、20分どころか30分程‥。

 

この様なお時間が無い状況の中、あの「ご協力」をお願いするのも厚かましいと思われるのを重々承知の上でお願いしましたところ、ご夫妻共に「ブログ」の掲載に快諾して戴きました。誠に有難うございます。

 

お伺いしますと、石川県にお住まいのご夫妻は北海道に十年以上も前から訪れられ、ご訪問回数は計13回との事でした。その理由をお尋ねしますと、「北海道はなんといっても食べ物が美味しい。以前に白老のウポポイ(民族共生象徴空間)や旭川の川村カ子トアイヌ記念館に行きましたが、アイヌ等の北海道の文化にも大変興味がある」とのお答えでした。

 

今回は、1日目に女満別空港に降りられ、サロマ湖、北見ハッカ記念館、博物館網走監獄等をご見学され、2日目は阿寒湖やアイヌコタン等を廻られたそうです。 3日目は帯広入りされて、帯広畜産大学の碧雲蔵をご見学された後、「実は、十年程前に一度来たことがある」という当館に再度ご来館戴きました。

 

ご夫妻は十年程前にご来館された当時をご記憶されており、「当時、大変ご熱心にお案内して戴きまして有難うございました。それ以降も資料館に足を運ぼうとしましたが、休館日と重なったりして、今日まで行けずじまいになっていました」、「今日は開館していることを確認し、あれからずいぶんと時間が経ちましたので、今日はもう一度勉強し直しに来ました‥」と言って戴きました。(非常に有難いです!)

 

当館ご滞在後は、帯広にご一泊した後、明日、帯広空港経由で石川県にお戻りになられるとの事でした。

 

M.S様は「北海道の農業がうまくいかないと、日本の農業は成り立ないと思っています」と語られ、また、当館を出られる際には「また、来ます」と言って戴きました。(本当に感謝!感謝!です)

 

本日は再度ご来館して戴きまして、有難うございました。

つたないご説明にもかかわらず、耳を傾けて戴きまして、重ねて御礼いたします。

ビートやお砂糖についてのご認識を更に深められましたなら幸いでございます。

今後共、北海道農業にご支援とご理解を賜ります様、宜しくお願いいたします。 

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7月5日(日)

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