収蔵品のご紹介

 この品物は、昨年(2019年)弊社創業100周年を記念して、てん菜種子の育種・開発を行っているドイツの老舗メーカーであるKWS社(クライン・ヴアンツレーベン)様から寄贈戴いたものです。

 KWS社様は、創業1856年フアミリー会社から1885年に株式会社へ移行された会社で、同社で開発されたてん菜種子は当社のみならず、世界各国の製糖会社で採用されています。

 同社との関わりは、大正12年、当時の北海道長官であった宮尾舜治氏は地力の衰退しきった北海道農業の回復を図る為には、甜菜を組み入れた輪作酪農法の深い理解者であり、その導入が急務であると考え、オランダから2家族(札幌真駒内、琴似の入地)、ドイツから2家族其々優秀な農家を招聘し、自国で行ってきた農業を実践公開し、それを道内農家が見分する事により、刺激を与えるだけではなく、これからの北海道農業はどうあるべきか(将来像を見せる)方策を取りました。

 ドイツから来道された2家族は、勿論当時KWS社甜菜製糖工場の多くの営農農場で働いていた農業者から選ばれたフリードリッヒ・コッホ氏(十勝清水入地、6人家族、5年契約の所7年滞在)、ヴィルヘルム・グラバウ氏(当社帯広入地、4人家族、5年契約の所4年滞在)でした。

 寄贈品は、上部のガラス部分内部には「てん菜」の形状が描かれており、ガラス・ショーケース内照明が当たりますと、くっきりと形状が浮き上がり、美しく輝いています。

 コロナ禍の状況では有りますが、マイクを使用してお客様との間隔は十分確保し、展示物等のご説明は「レーザーポインター」を使用してしっかりと対策を講じておりますので、安心してご視聴戴けます。

多くの皆様のご来館をお待ち申し上げております。

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11月17(日)

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