当社「磯分内製糖所関係鉄道史料」が極めて少ない中で、別添写真資料が見つかりましたので、お知らせ致します。
当社の前身、北海道製糖㈱は昭和11年標茶町磯分内に「磯分内製糖所」を建設、同年12月1日に第一期製糖を開始しました。
同社の甜菜原料区域である小清水村の原料は、当初北見鉄道㈱経営の貨車により輸送していました。
ところがこの鉄道会社が昭和14年経営不振に陥り、営業を廃止。
この為、北海道製糖㈱は原料の搬出が不便となり、同村の諸物資(特に農産物・木材)の搬出にも支障をきたしたため、同社は「小清水鉄道」の敷設(浜小清水駅から札鶴中間)を計画、昭和15年1月6日に当局へ出願、同年12月26日認可を得、昭和16年1月29日、「磯分内工場原料輸送用」として、北見国浜小清水駅から小清水市街地を経て札鶴中間に至る762ミリ軌道専用鉄道延長16キロメートル(小清水町看板表示18kmとなっていますが、当社史料では16km)の敷設工事に着手、翌16年10月5日完工、同月20日から運転を開始しました。
それから昭和27年7月20日(当社史料では)まで、原料輸送のかたわら、沿線住民の要望と当局の期待に応え、収支を度外視して一般旅客、貨物の輸送を行い、この地域の発展に大きな貢献が出来たと言えると思います。
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佐藤靖 (日曜日, 11 8月 2024 11:19)
戦時疎開ではい戦時まで小清水におせわになりました。
そんなわけでポンコが懐かしいです。小清水軌道は蒸気線でしたね。これをなんとかふっかつできないものかなんて…
栃木のさとやまからいつも応援しています。
館長の清水です。 (水曜日, 14 8月 2024 13:16)
佐藤 靖様 8/11にメールに気が付いて直ぐに返信したのですが、「no-reply」からの送信だったことから、送信できずこの場からの返信とさせて戴きました。当館HP上の写真でお判りの通り、標柱・看板のみとなております。「釧路市立博物館学芸員」との交流もある事から、貴重な資料の提供を戴いたりしております。これからも資料の収集と保存に務めて参りたいと考えております。この度はメールを頂戴しまして、有難うございました。