私共、お砂糖製造メーカーは、ビートの根から抽出された糖液(滲出汁)を清澄する為、糖液に石灰乳(ライムミルクとも称し、自然の石「石灰原石」を「コークス」で焼き上げてできた「焼成石灰」を溶かした物)を投入し、砂糖以外の不純物を吸着させて沈殿させ、濾過します。これを「第一次濾過」工程と呼んでいます。
この工程で沈殿した物が「ライムケーキ」です。
この「ライムケーキ」は、石灰が主成分ですから「アルカリ分」を多く含むため「土壌改良肥料」としての価値があります。
当社の前身、「北海道製糖㈱」時代からこの大量に発生する「ライムケーキ」の有効活用に努力していた事が良く判る史料が見つかりました。
※ライムケーキは、多量の水分を含んでいますが、現在は排出量を抑えるために、進んだ技術の脱水工程により水分30%前後までする事が出来、これを専用の散布機により農地に還元出来る様になりました。
さらに、製紙工場や石油精製所などのボイラー煤煙中の脱硫剤、アスフアルト舗装資材の混合物(フイラー)への利用の試み、セメント原料としての本格的な使用も行われています。
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