新年度を迎えて穏やかな日差しの午後、お二人のご来館を戴きました。
受付後、いつもの様にお客様の滞在予定をお伺いすると、
「特に予定がない」との事で、「40~50分戴いてのご案内」
とお伝えして、スタートさせて戴きました。
「帯広製糖所」の模型をご覧戴きながら、当社の歴史・工場の
その後の状態も併せて、お話ししました。
当社「芽室製糖所」のお話しをしますと、ご主人「通って来ました」とも・・。
2階「第二展示室:栽培・製糖両技術」へご案内し、「ペーパーポット」
ご説明後、
奥様から「ビート用はなぜこんなに深いのですか?」と言うタイムリーな
ご質問を戴き(嬉しくなっちゃう!!)、「ビートは、深根性の植物であり、
45日前後でポットの中で丈夫な根を育て、上には立派な葉を育てる・・」
為に「この深さ」が必要である事をお伝えしました。
「ビート模型」前では、ビートが「如何に効率の良い農作物」
である事を実感戴きました。
「製造工程映像」を視聴後、ご主人から「葉はどうするのですか?」
との又々タイムリーなご質問を戴き、「ビート収穫後の畑に有機肥料として、
鋤込む」事をお伝えしました。
何度も「ビートは全く捨てるが有りません」とお伝えしましたが、
その理由として「最後に残る糖蜜に残っている微量な自然の物質を
取り出す事が出来る様になった、ビートの繊維から糖分を抜き取った搾り滓は、
家畜の餌として使われる等」詳細にお話しました。
「砂糖製品」前では、私から「国内の多くの奥様方は、間違った情報
によって白い砂糖は身体に悪い、漂白していると思い込んでいる・・」
と言うお話しをしましたが、
奥様曰く「良くそう言う話しを聞きますね」とも・・。
糖液の「カラメル化・黄褐色化」にも、改めて触れさせて戴きました。
「特別室」を経て「第三展示室」では、国内での「二番目のビート工場」
に触れ、お二人に「札幌東区苗穂の赤レンガ建物行かれた事が有りませんか?」
とお聞きすると、ご主人「札幌ビール園!!」と答えられ、『大正解!!』
元からビール工場だったのではなく、ビートから砂糖を作る工場だった事を
改めてお伝えしました。
「下関精製糖工場」のお話しの際、ご主人から「国内産糖の割合は・・?」
との又々タイムリーなご質問を戴き、
「年間国民消費量の内、32~33%が国内産糖で、残り67~68%が外国
から輸入された粗糖を精製して、白い砂糖・色の付いた砂糖が作られている」
事をお伝えしました。
その様なやり取りで、あっと言う間に一時間が経過していました。
拙いご説明にご夫妻共、熱心に耳を傾けて戴き、有難うございました。
今日ご夫妻は、富良野市からご来館戴き、奥様が何度も帯広に来られて
いる中で、パンフレット等で当館を知り、この機会に来て戴いたとの事でした。
本日は遠くからご来館戴き、楽しいい時間を共有させて戴き、
本当に有難うございました。
お帰りの際、どうぞお気を付けてお帰り下さいね!!
ご夫妻、どうぞお元気で・・!!有難うございました。
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