午前10時現在外気温1.5℃(当館玄関)と暖かく多少風のある晴れた日の
10時20分頃、お一人の方のご来館を戴きました。
受付の際のお話しから、外国の方と判りご案内開始前にお伺いすると、
台湾からネットをご覧になって来て戴いたとの事。
ご案内前に滞在予定をお伺いすると、「11時ぐらい」との事で
「出来るだけゆっくりとした話し方をしますから・・」
とお伝えして、ご案内を開始しました。
張さんは、北海道(日本)の事を調べられていたご様子で、
「道南の伊達市」「富岡製糸場」のお話しにも地理的にもご存知でした。
2階の「ペーパーポット」は初めてご覧になった様で、
興味深そうに見入っていました。
「ビートの模型」の前でのご説明の際、張さんにビートと比較して
「台湾でのサトウキビの平均糖分」をお聞きすると、「判らない」との事。
それに対し、
「日本の鹿児島・沖縄等で栽培されているサトウキビは糖分の高い時には
15%台の時も有る様ですが、平均では12~13%」であり、
「北海道でのみ栽培されているビートの方が平均糖分が高い(昨年17.6%)」
と言う事をお伝えしました。
その後は「芽室製糖所」の製造工程を視聴戴きましたが、
視聴戴く前に張さんから、
「昨日鉄道で帯広入りする際、この工場のそばを通って来ました。」
とお話し戴きました。
更に、視聴終える頃には「ビートの茎葉はどうするのですか?」
と言うタイムリーなご質問を戴きましたが、
「茎葉はビート収穫後の畑に細かく刻んで鋤込み、翌年の他作物の肥料を
その分抑える事が出来るメリットが有り、ビートは捨てる所が殆ど無い」
優れた農作物である事をお伝えしました。
「砂糖製品」前でのご説明で、「国内の多くの奥様方は間違った情報に
流されている」と言う現状をお話しすると、
張さんも「台湾の奥さん方も同じです(笑)」と話して下さいました。
「特別室」での「昭和天皇ご来訪」等のお話し後、「行幸記念碑」の
工場前からの移設にも触れました。
「第三展示室」では、明治時代の二つ目の「ビート工場」のご説明で、
『札幌市東区苗穂にある「赤レンガ工場建物」に行かれた事がありますか?』
と伺いますと、
張さん曰く「行く予定があります。札幌ビール園ですね。博物館が有りますから・・」と大正解!! 本当に良くご存知でしたね、ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ!!
当社初代社長は、明治時代の二つのビート工場が長く続けられなかった事
を踏まえて、失敗を繰り返さない為にマイナス面を調べ、鉄道網(インフラ投資)
を敷いた事等、お伝えしました。
この様なやり取りであっと言う間に1時間が過ぎていました。
張さんは、昨日(14日)JRで帯広入りされ、幸福駅・愛国駅へも行かれ、
今日はこの後旭川⇒札幌⇒小樽と3日間を過ごし、帰国されるとの事。
張さん、寒い中当館にご来館戴き、拙いご説明にも一生懸命聞こうと
ご努力戴き、有難うございました。
お陰様で全てのご案内を終える事が出来ました。感謝・感謝です!!
どうぞ楽しいご旅行であります様に・・。 どうぞ、お元気で・・!!
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